『家』って高い!?
家を建てようとしている方なら、まずに気になるのが『お金』のこと。
それほど詳しくなくても、およそ数千万という単位の金額が必要となることくらいはご存知でしょう。そう、建物を建てるのってすごくお金がかかるんです。
日常的にこの金額のお買い物をすることはめったにないでしょう。そのため、単純に『高い』ってだけで思考停止してしまっては大変なことになります。建てたのは良いが、最終的に高い授業料を払って数十年後悔することだってありえます。かといって、あまりにナーバスになってしまい『建てる』ことに消極的になっては勿体無い!
家づくりの真骨頂は、建てることの『楽しみ』です。間取りを考えたり、どう使おうかイメージをふくらませる楽しみはもちろん、普段耳にすること無い単語や、目にすることのない物など新しい発見が常に起こります。また、工事が始まる前に決めた内容が、日に日に出来上がっていく姿は感動しないはずないと断言できます。
その楽しみを心から享受できるように、建築の『お金』について少しだけ理解を深めておきましょう。
目安としての『坪単価』
さて、家を建てるに当たり最もかかる費用が建設費となります。
ただ、計画段階では詳細な見積もりはまだ作れませんので、ここで参考とするのは『坪単価』となります。坪単価は単位面積当たりにかかるの金額のことですが、より詳しい説明は他のもっと良いウェブサイト等で参照してもらうとして、ここでは具体的にイメージできるようにしておきましょう。
例えば、全く同じ形、間取りの家があるとして、一方は特別なものはなく一般的な仕上がり、もう一方は壁一面に金箔を貼っているとしましょう。そうすると必然的に金箔を貼った後者の方が金額的には高くなります。
また、同じ外形の建物に対して、一方は間仕切りのないワンルーム、もう一方は細かく間仕切りされ複数の部屋数があるとすると、当然後者の方が間仕切りが多い分だけ高くなります。
つまり、高い素材を使ったり、凝った仕上げした場合、または同じ面積でも壁や扉などが多くなれば坪単価は高くなるというわけです。
さぁ、この『坪単価』のイメージはできたでしょうか。ちょっと作り込むだけで簡単に高くなってしまう厄介な存在ですが、実はもっとも注意するべきは安すぎる『坪単価』なんです。
ちょっと調べれば分かりますが、ひとえに坪単価と言ってもかなり金額に幅があります。極端な例では倍以上の金額差だってありえます。これは施工業者の能力差に依るところもありますが、大きな要因の一つには、単純に含まれていない工事項目があることで金額の差につながってる場合があります。
よくありがちな例としては、工事費に照明器具やキッチン、トイレ、お風呂の水回り機器が含まれていない場合です。理由は、「照明器具や水回り機器は、人の好みによって仕様が大きく変わるので含まない」とのこと。これじゃ住める家とは言えませんね。仮にそれらの費用が含まれていたとしても、グレードの一番低い設定であることが想定されますので、どこまで費用に含まれているか確認は必須といえます。
必要なのは工事費だけじゃない
坪単価については他にも含まれない項目があります。代表的なのは外構費。簡単に言えば『庭』にかける費用です。当然、敷地が広ければそれだけ費用がかかってきますので、一律で坪単価に加えることは難しいですね。
と、今まで工事費ばかりに注力して説明してきましたが、他にもまだ必要となる費用があります。例を挙げれば、着工前の法定手続き、確認申請に、地盤調査にその結果しだいでは地盤改良。新しく土地を購入した場合には上下水道の引込工事が必要であったり、建物完成後には登記手続で費用がかかってきます。ただ、以上は必ずしも必要とはならない場合もありますので予め確認をして、おおよそ金額を把握しておくことが良いでしょう。
さて、ここまでは施工業者を通じてお願いできる内容ばかりでしたが、せっかく新築するのですから新しく購入する家電、家具の予算も確保しておきたいはずよね。もちろん引越し費用も必要となるでしょう。
敢えて触れてこなかった『設計料』については…また別の機会に。
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